毎日何気なく使っているものの一つがポリエチレン包材です。ポリエチレン包材がない時代は、紙や木材、陶器、金属などがその役割を果たしていました。昔の人たちは、体積や重量、コストの面で現代にはない不便さを感じながら生活していたのです。ポリエチレン包材の開発は、多くの分野でそれまでの包材に取って代わるものになったのです。
また、この素材の進化は、当時の人たちが想像しえない便利さを世の中にもたらしました。「高度な耐久性をもち、簡単に処分できる」「空気は通すが、水は通さない」「軽くて薄いが、野外保管にも耐えられる」etc., このような一見矛盾する性質を実現することは私たちの使命の一つです。
目立たないが、ないと困る。まさに暮らしのなかの「縁の下の力持ち」のような存在として、ひっそりと輝き続ける。時代は変わろうとも、そのような製品づくりを通じて、これからも皆さんの暮らしをもっと便利にできるよう当社は邁進してまいります。
日本ではポリエチレン包材を目にしない日はありませんが、世界中ではまだまだポリエチレン包材の使用比率が低い国々があります。そのような国々では、農業、食品、医療、産業、物流でも他の素材が活用されており、人々は不便さを感じながら生活をしています。私たちのビジョンは、世界中に遍くポリエチレン包材が行き渡り、皆さんの暮らしがより便利に、豊かになるように貢献していくというものです。
そして、日本のモノづくりの品質、すなわち世界基準では「ここまでやるのか」という日本品質の素晴らしさを世界の人たちに広めたいと思っています。この国のスピリットはかならずや世界中で理解され、喜ばれ、豊かな未来づくりに貢献していくと信じています。
私たちの目指すところは世界一の企業です。しかし、世界一大きな、世界一シェアがある企業という意味ではありません。世界でただ一つ、つまりオンリーワンの、かけがえのない会社になりたいと考えています。
「他の企業ができなかった」「これまで誰も考えつかなかった」「何度も実現しようと挑んだが実現しなかった」。そのような課題が降りかかってくると、しずかにひたむきに、しかし熱く燃えるのが私たちです。これまでの挑戦は、決して一筋縄ではいきませんでした。挑戦のたびに跳ね返されました。その分、アイディアを絞り出して、工夫を持ち寄って、実現して来ました。
「林産業なら期待以上の働きをしてくれる」「この会社なら可能にしてくれる」。そのような声が私たちにとって最高の評価であると思っています。