Q1: 小沼社長、林産業はどんな会社ですか?

小沼社長:私たち林産業は、1962年に日本が高度経済成長の真っ只中で創業し、2022年に60周年を迎えたポリエチレン(PE)フィルムの専門メーカーです。食品包装から医療、農業、建材、物流まで、暮らしのあらゆる場面で使われる「あって当たり前、でも無いと困る」製品を作っています。ポリエチレンを通じて、まるで水や電気のような社会インフラの一翼を担うのが私たちの使命だと考えています!

Q2: ポリエチレンフィルムのどんな点が社会インフラとして重要なのでしょうか?

小沼社長:良い質問ですね! ポリエチレンフィルムは、食品の鮮度を保ったり、医療品を衛生的につつんだり、農作物を守ったりと、日常生活に欠かせない存在です。私たちはこれを「社会インフラの一つ」と捉え、品質と信頼性にこだわっています。たとえば、コンビニのお弁当や病院の滅菌パック、農家のビニールハウス、これらが途切れると生活が成り立たない。だからこそ、安定供給と高品質を追求し、皆さんの暮らしを支えています。

Q3: 最近、プラスチックの環境問題が話題ですが、林産業の取り組みを教えてください。

小沼社長:プラスチックは便利さで普及しましたが、環境への配慮が求められる時代になりました。私たちはこの変化を「挑戦のチャンス」と捉えています。たとえば、「減容化」(少ない素材で強いフィルムを作る)や「モノマテリアル」(ポリエチレン単一素材でリサイクルしやすくする)を推進。2022年には国内初の「一軸延伸機搭載インフレーション成形機」を導入し、リサイクルしやすいフィルムを実現しました。また、ひたちなか工場ではクリーンルームで製造から出荷まで一貫管理し、CO2削減にも取り組んでいます。日本の“もったいない精神”を活かし、持続可能な社会を目指しています!

Q4: 林産業の強みは何ですか? 60年の歴史で培ったものは?

小沼社長:私たちの強みは「挑戦の精神」です。創業以来、「誰もできなかった製品」「他社が諦めた課題」に果敢に挑み、克服してきました。たとえば、2018年にひたちなか工場でクリーンルーム体制を確立、2019年にはタイの提携工場に9層フィルム製造機を導入。これらの技術革新で、薄くて強い、環境に優れたフィルムを生み出しています。社員一人ひとりの「私たちだからこそ成し遂げられる」という想いと、60年で築いた加工ノウハウが、最大の武器ですね。

代表取締役社長 小沼 佳史