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これまでの挑戦「ハヤシが挑んできたこと」
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2024.01.29
改良は年に一度だけ「農業用資材」のお話し
突然ですが、みなさんは「お野菜」がどうやってできているかをご存じですか? 畑を耕して、種を蒔いて、水を与えて……原理原則に従えばその通りなのですが、実際はもっと大変です。
収益性を高めるためには、自然の力だけではなく、育成と収穫の時期を早くしたり遅くしたりなど様々な工夫をしてきました。代表的なものが「温室栽培」です。ポリエチレン等で建てたドーム状のハウスを見たことがあるでしょう。馴染みある言葉では『ビニールハウス』とも呼ばれています。それ以外にも、畑の上に敷く「農業用マルチシート」なども代表的です。これは地温を高めたり土壌を保湿する効果があります。さらに、なかなか知られていないのが「畑の湯たんぽ=ホットマルチ」です。これは普通のシートのように見えますが、実はチューブ状になっており、中に温水を入れることで地面そのものを温めます。温室の温度を高めるためには重油などを消費するのですが、この製品を使うことで、その使用も抑えられるため、隠れた二酸化炭素排出効果があるという優れ物です。
さて、農家さんのお仕事は大変シビアです。年に一度、決められた時期に種を植え、野菜等の生産を開始します。そこから収穫まで数ヶ月も掛かるお仕事です。つまり播種、育苗から収穫まで、どこかで失敗するとやり直しが効かないのです。そこで使用される農業用資材に求められる条件も、同じくシビアとなります。
- 栽培期間中、日光や風雨に晒されても劣化しないこと
- 簡単に破れないこと
- 質が均一であること
- できるだけ低コストであること
などがあげられます。
ホットマルチの場合、他の資材にはない条件も与えられます。つまり温水が漏れないことです。また、畑というのは必ずしも平面ばかりではないので、そのような状況でも温水をキープできるようにしておく工夫が必要でした。
種が優れていて、土壌も素晴らしく、肥料や農薬の管理など他の工程がうまくいっていても、農業用資材がダメだと想定した収穫ができなくなります。開発にあたっては、多くのご意見や、感想、情報をいただきました。私たちも年に一度「今年はこの改良をしましたが、どうでしょうか」と。その結果のフィードバックをいただき、また翌年に改良をして、ご期待に添えるような製品作りを繰り返してきたのです。